思いに乗せて~大好きな人~

「そっか、じゃ、明日な」

『うん』

美緒の声が途絶え数秒後

ツーツーと聞こえた機械音と『通話終了』の文字。

今はもう、かなり広い十字街を通り抜けようとしてるところ。

やたら信号が多いこの十字街はまだ人が多く明るい。
まるでさっきとは別の町のようだ

俺の家はもう少し先で十字街を抜けたすぐ先にある25階建てというタワーマンション。
まぁ、高層マンションってやつ。

友達とかにはやたら羨ましがられるけどそれほどのもんじゃない。

タワーマンションなんて、都会ならどこにでもありそうだし

普通のマンションよりローンが高いだけ。


......

ピッピッピッピッピッ

ウィーン...

タワーマンションの扉を開ける
すると目の前にある銀色の物体。
俺よりもかなり低く作られた物。
暗証番号入力機。

これで暗証番号、入力して
その、暗証番号入力機のさらに前にあるもう一つの扉が自動で開く
番号はここの住人じゃないと知らないらしい。

開いた二個目の扉の奥を進みエレベーターの前に立ち、『上』ボタンを押す。

静かに空いた扉を通り抜け『21』のボタンを押す。

俺の家は21階。
最上階までは行かないがかなり高いし景色も良い