思いに乗せて~大好きな人~

「めんどくせぇしこんなのすぐ乾くって」

濡れた髪を指でくるくるさせる

「朝寝癖になりやすくなるらしいよ?」

私は髪がまぁ長いほうだし濡れたままでいるのが無理だから毎日ドライヤーも、さらにその後のアイロンも欠かさずやってる

愛華にはそんなめんどくさいことするとかありえない。
なんて言われるけどこれが普通でしょ?
愛華が少しズレてるんだよね

「寝癖なんて多少あっても問題ない」

「はぁ」

「俺男だし?」
ドヤ顔でいわれても...見たら分かりますって

「はいはい
ご飯よそってよね?」

「おうけー」

首にバスタオルをかけご飯ジャーに歩み寄るおにいちゃん

「なんかさ。たまぁに思うけどこういうのリア充みてぇw」

とニヤニヤしてる。
気持ち悪いなぁ

「あと兄妹でそういうの無いから...ちょっと気持ち悪いよ」

「な、ひでぇなおい

まぁ、美緒には龍也がいるかもしれねぇけど俺はフリーだぞ!
美緒だけが救いなんだ!」

「あー。はいはい
男子校なんて行かなきゃ良かったじゃん
中学の時はあんなに彼女いたんだからもう充分でしょ」

お兄ちゃんはもてるため、告白されることが日常茶飯事。
中学の時は告白されると必ずオーケーしてきたお兄ちゃん。

あのころは荒れてたのかな。

でも、本当に好きな子は居なくて、好きでもない女の子に仲良く接するのもあれだし、付き合ってもなにもしなかった。
デートも手をつなぐのもキスもそれ以上も。

だから、女の子はすぐに飽きてく

振られても、何も言わなかったらしいし

まぁ、来る者拒まず去るもの追わず
って言葉がぴったり。

だから彼女は沢山いたんだ

だからあの時大切な女運を使い果たしてしまったんだろう

「まぁ、でもあの時の女共は俺の顔と地位だけが目的の奴らだったし」

お兄ちゃんは悔しいほどかっこいいし、そんな人を彼氏にすれば自慢だってできる。

それに、親が有名デザイナーなだけあってお金もまぁ、ある方だし家もそのへんの人たちよりは大きいし、そんなこんなで跡取りになるだろうお兄ちゃんの恋人になることでほかの人に好印象を与えられる