思いに乗せて~大好きな人~

「ただいま!」

「あぁ。おかえり
神魔のとこ行ってきたの?」

読んでいた漫画を置いて私の方を向く兄。
中野 翔 ナカノ ショウ
高校3年生

私の両親は有名デザイナーという同じ職業を持っており今はオファーの来た海外で仕事をしているので
現在、兄と二人暮らし

「うん!そーなの
あと、龍也がよろしく言っといて。」

「そっか
龍也に会いてぇわ」

「はは。すぐ会える距離じゃん」

「家的にな。でも学校ちげぇしさ」

そう。私や龍也達と兄の高校は違う

お兄ちゃんは男子校

男子校って偏差値高いのにも関わらず、私の地元の男子校はそれよりも高く、受験は困難なのにお兄ちゃんは受かった。

しかもその高校からは滅多に来ない学校側からの推薦で。

お兄ちゃんはサッカー部でいい成績を残してるから

「まぁ、男子校に入るお兄ちゃんが悪いよ」

「は。そーだな。女もいないし、目の保養なんて妹の美緒くらいだし」

「なにそれー、妹をそういう風に扱わないでくださいー」

「ごめんごめん」

「ま。いいや
私着替えてくるからねー」

「はいはい」