観念した私に隼人くんはニカっと笑う。 その笑顔は発熱で苦しんでいる私には、 かなりの救いの手だ。 そんなことを思っているうちに、おかゆを 運んだレンゲはもう目の前にまできていた。 わわわわっ/// 熱のせいで赤い顔は、更に輪を掛けて赤く なっていく。 『はい、あ~ん。』 それと同時に口の中に入ってきた温かい触感。 なんでだろう・・・?? おかゆなんだから対して味もするはずない のに。 ――すごく甘い。