ピピピ♪ピピピ♪ 「…う、う~ん?」 携帯のアラームと窓から差し込む光にまだ重いまぶたをあける。 夏休みも後半の寝過ごすのに慣れてしまっている時期。 いつもなら眠たい目をこすって朝ご飯とる。 それから隼人くんを、起こしに行くんだけど…。 ーー今日はいつもとなにかが違う。 体が重くて、ダルい。 なんだか妙に息苦しい。 なんだか、 起き上がれない。 …どうしたんだろ、私。 時間は過ぎていくばかり。 急がないと、 隼人くんも起きてくる時間だ。 「起きなくちゃ‥。」