「いや、あっあれは、別に‥」 あ゛ーなに言ってんだ俺。 『別に‥?』 だから顔が近いって// 俺はつい目をそらしてしまう。 「‥ゆなが喜ぶと思って。」 俺が小さな声で言うと、 ゆなの顔は一気に赤くなった。 そして… 『‥大好きっ!!』 不覚にも、 また抱きしめられてしまった。 「~っ! ちょっ、人前でなにしてんだよ!」 俺の言葉も今のゆなの耳には入っていないらしく、離してくれない。 おかげで道行く人たちの注目の的。