『あらら、行っちゃったね‥?』 ゆなは慶太とリンさんに、手を振りながら呟く。 「だ、な‥。」 やっぱ大阪の女は強ぇ‥。 でも慶太みたいな馬鹿には、あんくらいが丁度いいかも‥。 心の中で密かに感心してみたりして。 俺たちはリンさん(あと慶太)の好意をいただいて、ふたりで花火を観ることにした。 『ねぇ、隼人くん。』 「えっ!?」 突然名前を呼ばれ、 すっとんきょんな声がでた。 ゆなは、クスクスと笑っている。