『変、かなぁ?//』
ちょっと顔を赤くしながら俺にゆっくりと歩み寄る。
「似合ってるよ。」
キスはできねーのにこんな台詞が普通に言えるから俺って不思議。
まぁ、素直に言えることがあの笑顔をつくってんだからいいんだけどな。
「ほな、花火大会行くで!」
慶太の無意味な先導により、俺たちは花火大会へと向かった。
リンさんは香苗さんから帰省中、慶太のことを見張るように言われたらしい。
「なんであたしがあんたの、
お世話係なんてやらなあかんのよ?!」
「こっちかてお前なんかお断りやっ!」
お互いに文句を言いつつも、
何だかんだ嬉しそうにしていた。
でもゆなにはちょっと分からなかったらしい。
