もう長い付き合いだ。 どういえばゆながよろめくかくらい、余裕で分かる。 『え!?デート?行きたいーっ』 昨日からたこ焼きは食べときたいとかずっと言ってたかんな。 「隼人隼人ッ」 慶太が肩をトントンと叩き、小声で話しかけてきた。 「おおきになっ」 「別に…」 そっけなく答える俺に慶太は「またまたぁ~」とひじでつつく。 「ゆな!行くぞっ」 俺は慶太をほぼシカトし、ゆなの手を引いて部屋を出た。