「母ちゃん、ダメやでー。隼人はゆなちゃんにベタぼれやさかい。」
香苗さんはそれを聞くなり「あら、そーなん」と俺の手をバッと離した。
俺はちょっと苦笑い。
「そしたらお二人さん、部屋に案内するから着いてきてやー♪」
「え!?俺はどーなるん!?」
「あんたは自分の部屋があるやん。お邪魔したらあかんでー。」
「そんなぁ~」と言って慶太は壁にのの字を書いている。
ってか実家に帰ってまで俺らと一緒に寝泊まりしようと思ってたのかよ。
俺たちはほぼ、いや100%シカトで今日から泊まる部屋に向かった。
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