『でも花嫁修行みたいで毎日たのしいですよー♪』
そう言ったのはゆなの声。
ゆなは持ち前の天然さで慶太が大金持ちってことはもはやスルーしていた。
話しているのはたくさんの仲居さんの中で1人綺麗な着物を着た美人な人だった。
いや、うん、もしかしてー…
その女の人は俺を見るなり目を大きくして駆け寄ってきた。
「兄ちゃんが隼人くん?」
「はい、そうっすけど…」
俺がそう言うとその人は俺の両手をガシっと握った。
「えらいイケメンやんっ!!
あっ、私、佐藤香苗いいますー♪この旅館の女将で慶太のママなんよ」
やっぱり。
あの見てわかる陽気さといい、テンションの高さといい、まんま隼人だ。
