菜子が笑いながら私の頬を人差し指でプニプニする。 「なっ何にも見てないよっ!?」 私は思わず彼から目をそらした。 「嘘つかないのーっ!藤堂隼人のこと、好きなんでしょー??」 私はその言葉に顔が赤くなりながら、ゆっくり頷いた。 「ゆな可愛いーっ!!赤くなちゃって、妬けるなぁ~」 クシャクシャーっと髪が乱される。 菜子が妬けちゃってどーすんのよっ! 「それはそれで、俺が妬けるんだけど?」