「帰ってきたで!!!我が大阪ーっ!」 「うるせーよ」 俺は吐き捨てるように慶太に言う。 本当は大阪になんて来る予定はさらさらなかった。 でもゆなに『私の事嫌い?』なんて言われて断れると思うか? …俺には無理だった。 あんなさ、上目使いで少し涙目で言われちゃ断れねーよ。 しかも本人は無自覚だし。 天然じゃなかったら魔性の女だよな、絶対…。 そう思い、ふとゆなに目をやる。