「隼人ーッ!!」




7月っていうただでさえ暑くて過ごしにくいこの季節。


なのに俺はそれ以上にやりにくい学校生活を送っていた。



「なんだよ。」



教室のドアにすがり手招きをする俺の親友。いや、悪友?



「お前に客。いつものー」



はぁ、またか。



この時代、女子高生ってやつは恋愛に目がないみてーで。

俺はその標的にされている。