「ちょっと優香ー? 後何分?」 「ごめんっ、茅。うちの弟が熱だして、私以外今日家族いないし、弟六歳だし、だから行けない。ほんとごめん。」 あぁ、そうだった。優香には、年の離れた弟がいたんだった。 まぁ、チケット自分の分貰ってるし大丈夫か。 「分かった、弟君にお大事にって言っといて。」 こうして私は、一人でライブに行くことになった。