月の都市のハル

それを聞いたハルさんは焦ったように首筋にふれ、動揺しながら質問してきた。

「今の話し本当か?」

「はい、そうですよ。私、人のあととかつけて、正体知りたいとか思う変態さんじゃないですし。」

それから、じぃっと私をしばらく見て

「そうか、その話は分かった。正体を知られてしまっては仕方ない。だけど、一つお願いがある。俺のことは誰にも言わないでほしい。」