「ほんとにごめん、俺どっちも好きだ。」
あーもうほんとに私ってバカ…
1000人に1人、いや100人に一人なのかな。ダメンズという女子からそう言われているそんな男の子がいる。
中1のときに付き合った啓介(けいすけ)はデートをドタキャンしたと思ったら、お母さんとアイスを食べる約束をしてたとかで断られたし。
中3のときに付き合った勇太(ゆうた)は初めてのキスをした後、すぐにうがいをし始めた。
高校2年生の時付き合った慧(けい)は3ヵ月付き合った後に暴力沙汰起こして自主退学した。
そして大学2年生の今
私は確実にまた また ダメンズにひっかかってしまったのだ。
私の名前は「雨宮めお」
変わった名前でキラキラネームではないが皆私の名前はすぐ覚えてくれた。
大学のサークルは「自然部」というほぼ活動をしていないが会長の気分で急にいろんな所に連れてかれる。
そこにいるのが
近藤大祐(こんどうおおすけ)
身長180センチで元バスケ部出身だそうだ。
3ヵ月ほど前にうちのグループで1番かわいいのぞみちゃんと別れたらしい。
そんな大祐を狙う女子がいつもとなりにいてまんざらでもない顔をしている大祐がきもい。
大祐はいつも登山にいくようなごついリュックを持って
授業が終わると部室の机にそのリュックを置きそのう上に足を乗せいつも寝ている。
一言でいうとだらしない奴だ。
大祐「めお~、俺にそこの自販機でコーラ買ってきて~」
▼「お金ちょうだいよ、あたしの分も」
大祐「はいはい、じゃぁ10円」
▼「あ、そういう態度ね、この前の由香ちゃんにもらったキーホルダー探してあげたの誰でした?」
大祐「あー、はいはいお嬢様。何飲みたいの?」
▼「いちごみるく」
大祐「いちごみるくでちゅね、かしこまりましたぁ」
そんな誰も笑わない会話を授業の合間に部室でしている。