それ以外には快くおいでと招いてくれたから、それだけでもありがたい話ではあったけれど。
「あらあら」
武尊の祖母の声に、彼女の視線の先をひまりも追う。
「あ、シール」
「すごく喜んでいたのに、忘れていってしまったのね」
振り返った先、かなり先へと行ってしまっていたが、親子の後ろ姿がある。
スクッ!
「ひまりさん?」
「あたし、行ってきます」
「え?あら…」
隣のベンチの足元に落ちていたシールを拾い上げ、親子連れの下へと一気に猛然ダッシュをかける。
「すみませ~~んっ!!」
だが、しかし―――、
バタバタバタバッ、ズルッ、コケッ―――ッ!!
「きゃっ!!」
「ひ、ひまりさんっ!?」
ひまりの声に呼びかけられた親子連れが振り向いた瞬間、ひまりが大きく前のめりにつんのめって、タイルの床へと大の字に転がった。
ズベシャッ。
ガッツン。
「ぐっはぁっ」
シ~~~~ン。
…………。
…………。
…………。
打ち付けた膝と…沈黙が痛くて顔が上げられない。
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、だいひょうぶ、れすっ!」
…ふ、不覚。
*****
「あらあら」
武尊の祖母の声に、彼女の視線の先をひまりも追う。
「あ、シール」
「すごく喜んでいたのに、忘れていってしまったのね」
振り返った先、かなり先へと行ってしまっていたが、親子の後ろ姿がある。
スクッ!
「ひまりさん?」
「あたし、行ってきます」
「え?あら…」
隣のベンチの足元に落ちていたシールを拾い上げ、親子連れの下へと一気に猛然ダッシュをかける。
「すみませ~~んっ!!」
だが、しかし―――、
バタバタバタバッ、ズルッ、コケッ―――ッ!!
「きゃっ!!」
「ひ、ひまりさんっ!?」
ひまりの声に呼びかけられた親子連れが振り向いた瞬間、ひまりが大きく前のめりにつんのめって、タイルの床へと大の字に転がった。
ズベシャッ。
ガッツン。
「ぐっはぁっ」
シ~~~~ン。
…………。
…………。
…………。
打ち付けた膝と…沈黙が痛くて顔が上げられない。
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、だいひょうぶ、れすっ!」
…ふ、不覚。
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