「武尊のこと、よろしくお願いね」
「あのぉ」
「あ!パパッ」
隣のベンチに座る男の子の声に、ひまりの声がかき消された。
「お待たせ、じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「もう、遅いわよ」
「遅いぞ~」
「悪い、悪い」
微笑ましい会話に話の接ぎ穂を失い、ひまりは本当のことを言いそびれてしまった。
…はぁ~。やっぱりどんな理由があるにしても、嘘をついて人を騙すっていいことじゃないよね。
この孫を心から可愛がっている老婦人なら、武尊が自身で真摯に気持ちを話せば、すべては解決することなのではないだろうか。
…後で北条君に話してみよう。
それで嘘をついたことの帳消しになるとは思わないが、少なくても武尊の思惑のとおりに何ヶ月も嘘を信じ込ませることなんて…と罪悪感に苛まれた。
…そうしたら、口止め料だってもらわなくっていいよね?
「あのぉ」
「あ!パパッ」
隣のベンチに座る男の子の声に、ひまりの声がかき消された。
「お待たせ、じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「もう、遅いわよ」
「遅いぞ~」
「悪い、悪い」
微笑ましい会話に話の接ぎ穂を失い、ひまりは本当のことを言いそびれてしまった。
…はぁ~。やっぱりどんな理由があるにしても、嘘をついて人を騙すっていいことじゃないよね。
この孫を心から可愛がっている老婦人なら、武尊が自身で真摯に気持ちを話せば、すべては解決することなのではないだろうか。
…後で北条君に話してみよう。
それで嘘をついたことの帳消しになるとは思わないが、少なくても武尊の思惑のとおりに何ヶ月も嘘を信じ込ませることなんて…と罪悪感に苛まれた。
…そうしたら、口止め料だってもらわなくっていいよね?

