ひどい言われようだが、心当たりがありすぎる。
「ああいう子…ひまりちゃんみたいな子を選ぶ甲斐性があったんだって、ホッともしてるけど、あんたってマザコンじゃない?」
「…誰が、マザコンなんだよ」
「マザコンでしょ?年上の大人な女や、それに近い女ばっかり好んで付き合って、不倫は今までなかったみたいだけど、私の同級生とまで付き合ってたことまであって、あれはさすがに驚いたわ」
痛い記憶だ。
マザコンは勘弁して欲しいが、シスコンは自覚している。
手のかかる妹タイプは苦手で、甘やかしてくれて世話を焼いてくれる姉タイプに昔から弱かった。
「もういいだろ、過ぎた過去のことは。もう、行こうぜ。おばあさまたちも待たせてるんだから、こんなところでいつまでもグズグズしてられないし」
「そうね。ただどちらにせよ、おばあさまを悲しませるようなことはないようにしてよ」
それを言われるとかなり辛い。
「じゃあ…」
「あっ!」
ヤバイことが飛び出さないうちにと、姉を置いてさっさと退散しようとした武尊の後ろから、一佳の声が再びかかる。
彼女を無視して置いて行きたいころだが、そこがシスコンゆえの哀しい習性か振り返られずにはいられない。
「なんだよ」
「いいかげん、あんた。ひまりちゃんのこと、‘むとぴょん’とかいうのやめなさいよ。大の男が恥ずかしい」
「だよな」
もっともな忠告だと、武尊も大いに頷いた。
*****
「ああいう子…ひまりちゃんみたいな子を選ぶ甲斐性があったんだって、ホッともしてるけど、あんたってマザコンじゃない?」
「…誰が、マザコンなんだよ」
「マザコンでしょ?年上の大人な女や、それに近い女ばっかり好んで付き合って、不倫は今までなかったみたいだけど、私の同級生とまで付き合ってたことまであって、あれはさすがに驚いたわ」
痛い記憶だ。
マザコンは勘弁して欲しいが、シスコンは自覚している。
手のかかる妹タイプは苦手で、甘やかしてくれて世話を焼いてくれる姉タイプに昔から弱かった。
「もういいだろ、過ぎた過去のことは。もう、行こうぜ。おばあさまたちも待たせてるんだから、こんなところでいつまでもグズグズしてられないし」
「そうね。ただどちらにせよ、おばあさまを悲しませるようなことはないようにしてよ」
それを言われるとかなり辛い。
「じゃあ…」
「あっ!」
ヤバイことが飛び出さないうちにと、姉を置いてさっさと退散しようとした武尊の後ろから、一佳の声が再びかかる。
彼女を無視して置いて行きたいころだが、そこがシスコンゆえの哀しい習性か振り返られずにはいられない。
「なんだよ」
「いいかげん、あんた。ひまりちゃんのこと、‘むとぴょん’とかいうのやめなさいよ。大の男が恥ずかしい」
「だよな」
もっともな忠告だと、武尊も大いに頷いた。
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