「まあ、お父様は、学校の先生なの?」
「はい。元々農家の実家の方は、兄夫婦が継いで祖父となんとかやってます」
「へぇ」
…なんか、まんまだよな。
いかにもお堅い家に育って、そのまま清く正しく健全に、そんな言葉が似合うひまりの生い立ちに、武尊も半ば呆れて感心した。
「へぇ…って、あんた、知らなかったの?」
不審そうな姉の顔に、武尊が慌てて取り繕う。
「いや、兼業農家だっていうのは知ってたけど、ほら、まだ付き合い始めて日も浅いしさ、そんなに根掘り葉掘り家庭の事情を聞き出すのも、アレだろ?」
「…まあね」
武尊とひまり、武尊の祖母と長姉の一佳4人は、一佳の予約したとかいうレストラン・コンプレックス(複合施設)の一店舗のフレンチ・レストランに来ていた。
どうやら武尊を締め上げる目的の他にも、この新しくできた施設を訪問することが当初からの予定だったらしい。
…あんがい、お祖母さまも、一姉もミーハーっていうか。
突然、引き合わせたひまりにもあっという間に馴染んで、年の違う女友達よろしく和気藹々と楽しんでいる。
これまで自分のカノジョをあえて家族に引き合わせるマネをしたことはなかった武尊だったが、やはり生真面目で我が強くないひまりは、昔気質な祖母やその祖母の影響を大いに受けている姉に好感触だった。
「はい。元々農家の実家の方は、兄夫婦が継いで祖父となんとかやってます」
「へぇ」
…なんか、まんまだよな。
いかにもお堅い家に育って、そのまま清く正しく健全に、そんな言葉が似合うひまりの生い立ちに、武尊も半ば呆れて感心した。
「へぇ…って、あんた、知らなかったの?」
不審そうな姉の顔に、武尊が慌てて取り繕う。
「いや、兼業農家だっていうのは知ってたけど、ほら、まだ付き合い始めて日も浅いしさ、そんなに根掘り葉掘り家庭の事情を聞き出すのも、アレだろ?」
「…まあね」
武尊とひまり、武尊の祖母と長姉の一佳4人は、一佳の予約したとかいうレストラン・コンプレックス(複合施設)の一店舗のフレンチ・レストランに来ていた。
どうやら武尊を締め上げる目的の他にも、この新しくできた施設を訪問することが当初からの予定だったらしい。
…あんがい、お祖母さまも、一姉もミーハーっていうか。
突然、引き合わせたひまりにもあっという間に馴染んで、年の違う女友達よろしく和気藹々と楽しんでいる。
これまで自分のカノジョをあえて家族に引き合わせるマネをしたことはなかった武尊だったが、やはり生真面目で我が強くないひまりは、昔気質な祖母やその祖母の影響を大いに受けている姉に好感触だった。

