戸惑ってひまりが聞けば、うーんと腕を組んで美紀が首を傾げて悩んでる。
むしろ美紀の方が、ずいぶん出会った頃とはまるでイメージが違った。
…もっとキツイ人かと思ってたな。
見た目だけなら、よほどひまりより武尊のタイプだろう。
「とっつきにくいっていうより、真面目一辺倒のいかにもな法学生?恋とかまったく興味がないのかなって思ってたかも」
「え~」
ものすごい評価に、ひまりの目がまん丸になる。
「そんな人いないでしょ?」
「まあ…そうだとは思うけど、ほら、外から見たイメージ?」
ありえないといった風なひまりの反応に、かえって美紀の方が苦笑してしまう。
「…余裕がなかったのは本当だけど、あたしだって彼氏が欲しいとか、人並みに恋をしてみたいなって気持ちはあったよ」
「そうか、そうだよ…ね」
ふと美紀が窓の外へと視線を流し、言葉を途切らせた。
「むらちゃん?」
「ね、あれって、北条くんじゃない?」
「ああ…うん。武尊は今日、午前中は講義がないから、あたしの授業が終わる頃に迎えに来てくれるって…」
美紀が見ている方、ひまりも柱の向こう中庭を振り返りかけて、
「しかも、マツがいるよ」
「えっ!?」
*****
むしろ美紀の方が、ずいぶん出会った頃とはまるでイメージが違った。
…もっとキツイ人かと思ってたな。
見た目だけなら、よほどひまりより武尊のタイプだろう。
「とっつきにくいっていうより、真面目一辺倒のいかにもな法学生?恋とかまったく興味がないのかなって思ってたかも」
「え~」
ものすごい評価に、ひまりの目がまん丸になる。
「そんな人いないでしょ?」
「まあ…そうだとは思うけど、ほら、外から見たイメージ?」
ありえないといった風なひまりの反応に、かえって美紀の方が苦笑してしまう。
「…余裕がなかったのは本当だけど、あたしだって彼氏が欲しいとか、人並みに恋をしてみたいなって気持ちはあったよ」
「そうか、そうだよ…ね」
ふと美紀が窓の外へと視線を流し、言葉を途切らせた。
「むらちゃん?」
「ね、あれって、北条くんじゃない?」
「ああ…うん。武尊は今日、午前中は講義がないから、あたしの授業が終わる頃に迎えに来てくれるって…」
美紀が見ている方、ひまりも柱の向こう中庭を振り返りかけて、
「しかも、マツがいるよ」
「えっ!?」
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