「あ…」
そういえば、そう聞かれていたのだったかと我に返る。
「えっと、ハンバーグとサラダ、それにミネストローネ」
「やったぁ」
嬉しそうな顔は、普段の澄ました顔とはまるで違い子供のように無邪気で、ついひまりも口元を綻ばせる。
…なんだかこういうとこ、あたしの弟とあんまり変わんないかな。
「……なに?」
口に出したつもりはなかったというのに、どうやらまた考えを読まれてしまったようで、怪訝な顔をされてしまった。
…武尊って、すごく人のことよく見てる。
そして気が付けば、ひまりも武尊に対して、ごく自然な自分を見せてしまっていることに気がつかされる。
「ううん、この間カレーが食べたいみたいなこと言ってたけど、冷蔵庫にひき肉が残ってたからハンバーグにしちゃったの。ドライカレーの方が良かったかな?」
「いや、昼に壮太とカレー食べたし」
「あ、そうなんだ」
鍋を囲んでこうしておしゃべりをしていると、つい数時間前にあったこと…告白されたことなんて、本当は夢なんじゃないか、自分の妙な願望の見せた妄想だったんじゃないかなんて思ってしまいそうだ。
願望?
ふいに、昼間、武尊と付き合うつもりだと、ひまりを牽制してきた高崎恵梨香の顔が脳裏に蘇った。
そういえば、そう聞かれていたのだったかと我に返る。
「えっと、ハンバーグとサラダ、それにミネストローネ」
「やったぁ」
嬉しそうな顔は、普段の澄ました顔とはまるで違い子供のように無邪気で、ついひまりも口元を綻ばせる。
…なんだかこういうとこ、あたしの弟とあんまり変わんないかな。
「……なに?」
口に出したつもりはなかったというのに、どうやらまた考えを読まれてしまったようで、怪訝な顔をされてしまった。
…武尊って、すごく人のことよく見てる。
そして気が付けば、ひまりも武尊に対して、ごく自然な自分を見せてしまっていることに気がつかされる。
「ううん、この間カレーが食べたいみたいなこと言ってたけど、冷蔵庫にひき肉が残ってたからハンバーグにしちゃったの。ドライカレーの方が良かったかな?」
「いや、昼に壮太とカレー食べたし」
「あ、そうなんだ」
鍋を囲んでこうしておしゃべりをしていると、つい数時間前にあったこと…告白されたことなんて、本当は夢なんじゃないか、自分の妙な願望の見せた妄想だったんじゃないかなんて思ってしまいそうだ。
願望?
ふいに、昼間、武尊と付き合うつもりだと、ひまりを牽制してきた高崎恵梨香の顔が脳裏に蘇った。

