ビクッ!
物思いに耽け入りすぎて、武尊がダイニングに入ってきていることにまるで気がつかなかった。
驚いた拍子に、すぐ横に置いてあった調理器具に肘が触れてしまった。
「きゃっ!」
ガシャッ、グワングワングワン…ガラン。
甲高い音を立てて、押し出された鍋の蓋が床を転がってしまう。
「ありゃ、…大丈夫?」
鍋の蓋が武尊の足元まで転がり、ひっくり返った。
その蓋を腰を折って拾ってくれた武尊が、「はい」、と手渡してくれる。
「…ありがとう」
いつもと変わらない何食わぬ態度で、むしろ告白された立場のひまりの方の挙動不審が目立つ。
真っ直ぐに彼の顔が見られなくて、つい俯いてしまう。
ドキマギと早鐘を打つ心臓の音が聞こえてしまうんじゃないか、なんて…それがまたいっそう恥ずかしかった。
「で?」
「え?」
問いかけられて顔を上げれば、武尊の困ったような苦笑に出くわした。
「今日の夕食は何?」
物思いに耽け入りすぎて、武尊がダイニングに入ってきていることにまるで気がつかなかった。
驚いた拍子に、すぐ横に置いてあった調理器具に肘が触れてしまった。
「きゃっ!」
ガシャッ、グワングワングワン…ガラン。
甲高い音を立てて、押し出された鍋の蓋が床を転がってしまう。
「ありゃ、…大丈夫?」
鍋の蓋が武尊の足元まで転がり、ひっくり返った。
その蓋を腰を折って拾ってくれた武尊が、「はい」、と手渡してくれる。
「…ありがとう」
いつもと変わらない何食わぬ態度で、むしろ告白された立場のひまりの方の挙動不審が目立つ。
真っ直ぐに彼の顔が見られなくて、つい俯いてしまう。
ドキマギと早鐘を打つ心臓の音が聞こえてしまうんじゃないか、なんて…それがまたいっそう恥ずかしかった。
「で?」
「え?」
問いかけられて顔を上げれば、武尊の困ったような苦笑に出くわした。
「今日の夕食は何?」

