パンプスとスニーカー

 スタイリッシュで美しい二人が並んで歩いてる姿は、よく似合っていたように思う。


 乾いてしまった唇を何度か舐めて潤して、今、互いの間に流れてしまっている妙な空気を変えようと、ひまりは懸命に何気ない話題を探して言葉を選ぶ。




 「えっと…そのね、あたし…あたしさ」

 「……昼間、ランチの時、高崎さんと会ってたんだって?」

 「え…?」




 思わずポカンと口を開け、呆然と武尊を見上げたひまりの耳に、もっと信じられない言葉が届いた。




 「好きだ」

 「……………?」

 「ひまのことが好きなんだ」




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