ひとしきり楽しいおしゃべりの時間を過ごして、武尊の祖母と姉もさすがに今日は引き上げることにしたらしい。
タクシーの窓から顔を出して、
「武尊、ちゃんとひまりちゃんのお世話、あれこれしてあげるのよ」
「わかってるよ」
一佳が厳命すれば、祖母の方も、
「次回は実家の方に、武尊と一緒に遊びにいらっしゃいね」
「あ、…はい、ありがとうございます」
あらためてひまりへと和やかに誘いをかけている。
…すげぇな。
最初からひまりが祖母のおメガネに叶うだろう目算あってのことだったが、それにしても、ここまで気に入られるとは正直、想定外。
嬉しい誤算なのか、困ったことになったのか、今のところ半々というところだが、ひまりはどう思っているのだろうか。
他人の思惑などまともに気にしたことがなかった武尊だったが、ふと、そんなことを思う。
「では、また」
台風一過、まるでそんな感じに、タクシーが発進して、急に静かになった気がした。
タクシーの窓から顔を出して、
「武尊、ちゃんとひまりちゃんのお世話、あれこれしてあげるのよ」
「わかってるよ」
一佳が厳命すれば、祖母の方も、
「次回は実家の方に、武尊と一緒に遊びにいらっしゃいね」
「あ、…はい、ありがとうございます」
あらためてひまりへと和やかに誘いをかけている。
…すげぇな。
最初からひまりが祖母のおメガネに叶うだろう目算あってのことだったが、それにしても、ここまで気に入られるとは正直、想定外。
嬉しい誤算なのか、困ったことになったのか、今のところ半々というところだが、ひまりはどう思っているのだろうか。
他人の思惑などまともに気にしたことがなかった武尊だったが、ふと、そんなことを思う。
「では、また」
台風一過、まるでそんな感じに、タクシーが発進して、急に静かになった気がした。

