パンプスとスニーカー

 「そ、そんなに早く起きたんなら、そうだ!朝飯」




 自分が滅多に食べないからとついうっかりしていたが、さそや腹が減ったのではなかっただろうかと、武尊も思い至った。




 「あ」




 しかし、ひまりは祖母と顔を見合わせ、微笑みあっている。




 「あなたたちが寝ている間に、お買い物をかねてちょっと遅い朝食を外で一緒に食べてきたのですよ。BLTサンドをご馳走になりましたよ」

 「え?武藤さんが払ったの?」




 ひまりの懐事情は現在火の車のはずだ。


 それなのに、と武尊が聞けば、ひまりも恥ずかしそうに頷く。




 「昨日ご馳走なったお礼にしては、お恥ずかしいかぎりなんですけど」

 「いいんですよ。気持ちが嬉しいし、私、ああいうサンドイッチは初めてで、とても美味しかったわ」