「可愛いッ!?」
「そうねぇ、武尊は可愛い可愛い」
ひまりのとんでもない形容詞に目を点にして油断している間に、一佳に胸元へと引き寄せられてかいぐりまわされ、武尊が悲鳴をあげる。
「よ、よせっ!」
「やっぱ、可愛いですねぇ」
ひまりの口調はいつもよりほんわか、どうやら酔っ払っていないのは見た目だけだったらしい。
…なんか、俺を見る目がガキんちょを見る目?
マジかよ、ってなものだ。
「うちの弟なんて年が近いせいか、タケちゃんみたいに素直にお姉ちゃんの言うことなんて聞いてくれたりしませんよ」
「え~、そうなんだぁ」
恐ろしいことに、すっかり呼び名も『タケちゃん』でひまりの中では定着してしまったらしい。
…勘弁してくれぇ。
「あ、…すみません、ここで」
見慣れた界隈に、武尊が運転手へと声をかける。
「ここでいいんですか?」
「左に曲がって、すぐそこのマンションの玄関の前につけてください」
「そうねぇ、武尊は可愛い可愛い」
ひまりのとんでもない形容詞に目を点にして油断している間に、一佳に胸元へと引き寄せられてかいぐりまわされ、武尊が悲鳴をあげる。
「よ、よせっ!」
「やっぱ、可愛いですねぇ」
ひまりの口調はいつもよりほんわか、どうやら酔っ払っていないのは見た目だけだったらしい。
…なんか、俺を見る目がガキんちょを見る目?
マジかよ、ってなものだ。
「うちの弟なんて年が近いせいか、タケちゃんみたいに素直にお姉ちゃんの言うことなんて聞いてくれたりしませんよ」
「え~、そうなんだぁ」
恐ろしいことに、すっかり呼び名も『タケちゃん』でひまりの中では定着してしまったらしい。
…勘弁してくれぇ。
「あ、…すみません、ここで」
見慣れた界隈に、武尊が運転手へと声をかける。
「ここでいいんですか?」
「左に曲がって、すぐそこのマンションの玄関の前につけてください」

