別に今だって、人に文句を言われないだけの努力もそれなりにしているつもりだ。
ついひまりの身辺についてあれこれ思いを巡らすのに夢中になって、姉や祖母の存在を忘れ、武尊はひまりに見入ってしまっていた。
「…ほ、北条君?」
「あ、いや」
怪訝そうに見上げられ不意打ちだったからなのか、なんとなく決まりが悪い気がして、真っ直ぐにひまりの視線を受け止められず、目を反らしてしまう。
「そうだ」
だから、姉の嬉々とした声音に、とっさに反応できなかった。
反応できたからといって、彼がこの姉や祖母たちに逆らえたことが今まであった試しはなかったけれど。
「いいことを思いついたわ。ね、ひまりちゃん?」
「はい?」
「それならいっそ、武尊のところで同居すればいいじゃない。お友達の家じゃあ、たしかに気兼ねがあるし、いつまでもご厄介になるのも気が引けるけど、彼氏の家ならその点、全部解決じゃない?」
*****
ついひまりの身辺についてあれこれ思いを巡らすのに夢中になって、姉や祖母の存在を忘れ、武尊はひまりに見入ってしまっていた。
「…ほ、北条君?」
「あ、いや」
怪訝そうに見上げられ不意打ちだったからなのか、なんとなく決まりが悪い気がして、真っ直ぐにひまりの視線を受け止められず、目を反らしてしまう。
「そうだ」
だから、姉の嬉々とした声音に、とっさに反応できなかった。
反応できたからといって、彼がこの姉や祖母たちに逆らえたことが今まであった試しはなかったけれど。
「いいことを思いついたわ。ね、ひまりちゃん?」
「はい?」
「それならいっそ、武尊のところで同居すればいいじゃない。お友達の家じゃあ、たしかに気兼ねがあるし、いつまでもご厄介になるのも気が引けるけど、彼氏の家ならその点、全部解決じゃない?」
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