朝日の眩しさと暑さで目が覚めた。

寝ぼけ眼で、枕元に置いてあるスマホを手に取る。
いつものようにロックを解除―しようとして、思わず息を飲んだ。


9:00


「…やばい…詰んだ……みんなに殺される」

飛び起きて、顔を洗おうと洗面台に向かって、鏡を見たところで―全て思い出す。


腫れぼったいまぶたは、昨日1人で泣き続けたから。

「そうだ。今日から部活ないんだった。」



お母さんはもう仕事に行ってしまったらしく、食卓の上にはラップのしてある食事が並べられていた。

何となく、食べる気になれない。




静かに寝室に戻って、ベッドに横になる。


「昨日の事は考えないようにしよう」

そう小さく呟いてから、瞳を閉じた。