「もう、私はキジではないようです。
キジは言葉を話せません。
キジは鬼を倒せません」

ああ、そうか。

きっと君は猟師に撃たれたんだろう。
それでも死ねない自分に疑問を抱いたのだろう。

岩をも砕く腕力を持つ青鬼に、
果敢に立ち向かっていったあのキジは
誰よりも生きることを大切に思っていた。

だからこそ、自分が死ぬべき時に死ねないことは
きっと苦しいのだろう。