ついに何処にも泊めてもらえなかった。 仕方ないから、僕はある家のすぐ横に 草を敷いて眠りについた。 すると、何処からかこんな声がする。 「桃太郎というのは、鬼を倒すほど強いんだろう…」 「怖いねぇ…どこか別の村に行ってはくれないだろうか」 「家が火事になったらしいよ」 「誰かが火をつけたんだろうね。きっと」 「そりゃそうだ」 「「「だって、気持ち悪いから」」」