ガチャ

「何ですか?生徒会長さん。」

蒼空は余裕の顔で俺に聞いてきた。


「へー。お前、生意気ぃー。」

なんて、5㌢位しか身長の変わらない蒼空を見下ろす。


「生意気??・・・ふッ。そんなのどーだって良いですよ?」

うざ・

「あッそ。」
素っ気無い返事を返す。

「先輩の目的、分かるんですよね」

「何だと思う?」

またニヤっと笑って。

「しーチャンは返しませんから」

はぁ!?


「何言ってんだよ!」



バキッ!


「・・ったい」

蒼空は右頬を擦りながらゆっくりと立った。


「おめぇ、ざけんなよ!」

捨て台詞?

そんなの残さなくたって、先に蒼空が部屋を出たから。



1人になると生徒会用の机に腰を降ろした。


机に肘を突いて頭を抱え込んだ。



「バカみてぇ・・・」


聞こえないくらいの声で呟いた。