絶対に自分の影を追ってはいけない。
追えば命が奪われる。生きては帰れない。
影を追って帰れたものはいない・・・・・・。
これはほんの一部である。

桜子が通ってる天中学校の噂である。
「本当なのかな」
下校中桜子は半信半疑で麗桜に聞いた。
「私は信じないかな、だってあるわけないじゃん」
麗桜は信じる気0パーセント。
「でも、怖いよね」
桜子が続々しながら言うと
「桜子はビビリす・・・・・・・」
麗桜の笑顔が消えた。
「どうしたの?」
麗桜は答えない。ただ震えているだけ。
「ごめん。私先帰る」
「えっ!?」
そう言うと麗桜は走って帰った。
その時は麗桜がドッペルゲンガーを見たと知らずに・・・・。
「おい!」
後ろでいきなり呼ばれてドキッ!とした。
「何ビビってんだよ」
「雪池じゃん。ビビらせないでよ」
雪池はニコニコしながら
「麗桜と何かあったの?」
「見てたの!?」
「うん」
桜子はショックだった。
「喧嘩したのか?」
雪池が聞いてきた。
「ちがう!」
「そう。俺には関係ないけど」
「何よそれ!」
桜子は走って帰った。
家について、まず麗桜に電話した。
しかし3回かけても繋がらない。
「寝てるのかな?」
すごく不安になった。

その夜、麗桜から電話がかかってきた。
「もしもし!大丈夫?」
しかし返事がない。
「ねえ・・・どうしたの?」
「・・・た・助けて・・・」
「どうしたの?」
「わからない・・・・」
「何がわからないの」
「外にいるの・・・・・」
「えっ!?」
桜子は疑問が色々出てきた。
「なんで外にいるの?」
「それがわからないのよ」
鳴き声でおびえてる。
「今から向かう。どこにいけばいい?」
「神社・・・・」
「えっ!?どこの?」
「赤影神社・・・いやぁぁぁぁぁ」
電話が切れた。
桜子は怖くなった。
行きたいけど足が動かない・・・・。
桜子は座り込んでしまった。