「覚えてくれてたんやな。良かったわ」
その人は2日前
薫の誕生日プレゼントを
買ったお店の
店員さんだった
「なんで、店員さんが?…しかも制服?」
「なんでって…俺、ここの生徒やし…」
「えーっ!あたし、てっきり社会人の方かと…」
「それはつまり…老けてるっちゅーことか?」
「いや、そうことやなくて…店員さんがここの生徒で…制服着てて…」
「あはは、相変わらずおもろいな」
「…すいません」
「ええよ、気にしてへんし」
「ありがとうございます」
「俺は3年の佐倉裕也。これからよろしくな」
「2年の南嘉穂です。よろしくです」
あたし達は
お互いに自己紹介を
しあった

