「まあ、いいですけど…」



「ありがとう」



あたしは
ブルーネックレスを
手に持ち
レジへと向かった



「これください」



「はーいよっ。ほんまに買ってくれるんや」



「はい。とっても綺麗なんで彼氏も気に入ってくれると思います」



「なら、ええんやけどな。それな、SkyHeartって言うねん」



「…SkyHeart」



「空みたいなでっかい心っちゅー意味や」



いい名前
薫はちょっとヤキモチ焼きだから
ちょうどいいかも


あたしは心の中で
薫を笑った






会計を済ませ店を出た



「ありがとうな。また来てな」




「はい、また来ます」




そう言って
あたしは家へと帰った