店の中を見渡すと
何かが照明に反射して
光っていた



「アクセサリーか」



そういえば
薫ってアクセサリー
最近よくつけてるなぁ


いっつも同じやつやから
ここで買って
それプレゼントにしよ




「うーん…どれがええんやろ?」



「ここ男もんやで。女の子のはあっち」



「わあっ、ビックリした」



さっきの男の人の声が
耳元で聞こえた



ちっか!!



「いや、あの、プレゼントしたいんです」



「なんや?彼氏か?」


ニヤッと笑った


「まあ、はい」



「…彼氏おんのか。」



えっ?



「ほんならこれどーや?」



さっきとは表情が
コロッと変わった



「きれーい」



そう言って
あたしに見せてくれた
アクセサリーは
ブルーの石がついた
ネックレスだった