「ふざけんなよっっあんたのせいでっあんたなんか産まなきゃ良かったっっ」


あたしの、母親は、そう言って顔を殴ってきた。


「ごめんなさい…ごめんなさい…」


あたしは、何度も繰り返し言った。


しかし、あたしを殴る手は止まらない。


あたしは、いつも逃げる様に学校に行く。


(痛い…)


あたしは、殴られたほっぺたをさすりながら学校に行く。


(もう、慣れたけどね。)


そうあたしへの家庭内暴力は、日常茶飯事。


でも、学校も、あたしの、逃げ場には、ならない。