「みっ、命くんと早くお喋りしたくて走ってきたの!!!」


 
私の唇と命くんの唇が重なる直前、私はついにいっちゃった……。




ピタッと止まる命くんの動きと体。




あぁぁぁ……。終わった……。
絶対にヒかれる……!!



早くも私はひとり絶望の淵に沈んでいた。


だってさぁ……あなたに会うために走りました☆とか言われたら……。




普通ヒくよね?!



なにも動きがない命くんが尚更怖い。

私は静かに目を閉じた。