*ハツコイの味*-空色のキミに-

「あ、あぁ!トイレに行きたくて…!!」


あぁ、もう…。我ながら苦しい言い訳。  
バカな私が考え出せる最大の言い訳も命くんには敵うわけがなくて……。



「……トイレいってないって最初言ってたよな?」     



ギクゥッ!!
やっぱ嘘通じない? 


どんどん命くんが近付いてきてるし…!!


命くんの表情は怪しい笑みを浮かべていて。
 
なにかを企んでいる顔だった。



「……へぇ?なんで走ってきたの…??」


「いやー、…その……」   



私は思わず後ずさる。