あれ……?痛くない?
普段なら絶対に腰からか顔からかどこかは知らないけど、必ずと言ってもいいほど私は体のどこかを強打する。




だけど、今はそれがない。


体のどこかが痛いわけでもない。




んんん??
体を起き上がらせるけど、目の前には転がった荷物だけ。




てゆーか命くんいなくない?


消えた彼を探すようにキョロキョロと辺りを見回す。

だけどいくら探しても命くんはいなかった。




「あれ…?」


「ったぁ…」



私は困ってその気持ちを声に出す。
その瞬間、私の下から呻き声が聞こえた。

 

そう、私のシタ、から。