「杏里~!次、移動だよ!早くいこ!」

 
友達が私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
あわてて次の教科の教科書を準備する。





「まって~!!」


よし、準備できたっ!!
早くいかなきゃ!


教科書を両手に持って教室の扉へ駆け出す。
私は目の前の段差に気づかなかった。

  


「?!……きゃっ!!!」




自分の叫び声と一緒に教科書、ペンポが宙を舞った。




ガッシャーンッ!!