真利ちゃんの表情がふっ、と緩んだ。



「……わかった。杏里、頑張りなよ?」


真利ちゃんは今までにない表情で、また違った応援の言葉をくれた。

真利ちゃんが……私の気持ちを認めてくれたんだ。



そう思うと思わず胸がいっぱいになった。
自然と体が動いて真利ちゃんの腕の中に飛び込んでいた。



「えっ?!杏里?!」


飛び込んだ瞬間、真利ちゃんの女の子特有の甘い匂いが私の鼻をくすぐった。



「……ありがと、真利ちゃん!!」




私は心からの笑顔で伝えた。
真利ちゃんの顔はまたまた緩んで、緩んで、緩みまくって。






「当たり前でしょ?私たちは、=親友=なんだから!!」




いつもふたりで囁いてきた親友の響き、



今日はいつもよりトクベツな香りがした。