*ハツコイの味*-空色のキミに-

言葉にした瞬間、どうしようもなく心が温かくなった。

やっと伝えられたな、思いが届いたな。
そんな密かな安心感。


それと同時に私の体が傾いた。


私の頬に触れていた命くんの指の温もりは離れていって…。





ーー逆に身体中に温かくてふわふわした温もりが広がった。




目線だけをちらっと動かせば、
至近距離にある命くんの顔。 



…?!
私、今、抱き締められてる?!

 
涙なんてとっくに乾いて私の胸はまた、脈打ち始めた。