*ハツコイの味*-空色のキミに-

命くんの指が私の頬に触れた。
優しい手つきだけどちょっとだけ、傷口に触れていてチクッとした痛みが走った。



「っ…ごめん、ごめんな…」  



触れたまま、命くんは項垂れながら何回も謝った。

ごめんな、ごめん、…って。



命くんのせいじゃないのに。
私が無理に突っ込んだせいなのに。


命くんの優しさはなんでそんなに優しいの…。