*ハツコイの味*-空色のキミに-

いつの間にか真利ちゃんと皐月くんは部屋にはいなかった。


数秒、置いてから命くんの口が開いた。    


「…ここ、病院」

   
「病院…?」


「あんた、瑠花にやられて大ケガしたんだよ。」 


「えっ…いたっ!」 


ほんとだ。
少し腕を動かしたり、顔を動かすだけでも激痛が身体中を駆け巡る。      


なるべく動かさないようにして命くんを見た。