いや、そんなことよりも。
私には確認したいことがあった。


あったかくて優しく私の頭を撫でる目の前の人。
サラサラした色素の少し薄い髪が私の頬をくすぐる。

   


…もしかして。



…もしかして。
    



私の心の中には目の前よこの人が誰なのか確実に分かる自信があった。

 
震える唇をソッと、動かしてずっと思っていた人の名前を呟く。

  
 



「…命…くん?」



 
命くん…期待していいですか?