*ハツコイの味*-空色のキミに-

頬に広がる痛み。
軽く、それでも鈍い痛み。


 
口の中に鉄の味が広がった。



…わ、私…。


殴られた…?
そう理解するのは遅くなかった。



もう一発、そしてもう一発と瑠花ちゃんは抵抗する私の頬を殴り続けた。


「や、やめてぇえぇぇっ!!」


「うるさいのよっ…!!!!」 


どれだけ…どれだけ抵抗しても。
瑠花ちゃんからの暴力はやまなかった。