ガラッ……


震えていると扉が勢いよく開いた。
ビクッと思わず体が震えて、目を見開く。



えっと……?


真利ちゃんと、……皐月くん?
二人の思わぬ登場に目をぱちくりさせる。





二人とも顔を真っ青にして走ってきたのか汗を流している。




「杏里っ?!?!大丈夫っ?!?!」


「杏里ちゃん?!大丈夫かっ?!?!」



ふ、二人ともハモってる!!
なにが大丈夫なの~?!



「え、え?!どしたの、二人とも……」


「どしたも、こうしたもないわよ!心配したんだからね!!」



心配してくれてたの??
やっぱ真利ちゃん優しいよぉ~。



思わず真利ちゃんを抱き締める。



「大丈夫っ……怖かったよぉ……」