「だって~……」  


「だっても何もないわよ!!!」 



女の子はいきなり声を張り上げて、壁を思いっきり蹴った。


ガスッ……。



その振り上げた足は見事に私のすぐ横の壁にクリーンヒットした。



……?!何この子?!
な、何で怒ってるの……??



何の前触れもなく、私に怒りだした女の子に肩を震わせる。



こーゆーことに慣れてないせいか、肩の震えが止まらない。
怯えた目で女の子を見つめるとチッと舌打ちされた。



ホント怖いよーっ!!!
何この子!助けて~……!!